はじめてのニャンコ

はじめてのニャンコ

ニャンコの選び方

  • ペットショップやブリーダーから購入する場合、信用できる相手かどうかを見極めましょう。相手の顔が見えないインターネットでの販売や衝動的な購買をしてしまう移動販売では、トラブルが多いように感じます。
  • 家庭への早すぎる(幼すぎる)受け入れは危険です。
  • 保護施設や保護団体から貰い受ける場合も、よい事ですが十分に検討しましょう。
  • オスやメスの選択、猫種による基礎的性格の違いなど、十分な情報を得てから飼い始めましょう。あらかじめ、動物病院へご相談いただけるとベストです。

ニャンコのための予防注射

猫にも予防注射があります。

  • 室内で飼育するから、伝染病にはかからないという考え方は間違っています。パルボウィルスなど、致死的なウィルスが靴の裏について室内まで入ってきます。
  • 保護した・貰い受けた等で、出生がはっきりしない猫は、猫白血病ウィルス(FeLV)の抗原検査や猫免疫不全ウィルス(FIV)の抗体検査を受けてください。検査の時期が重要ですので、獣医師にお尋ねください。結果が陰性であれば、ワクチン接種で予防することが可能です。最大の予防は、外へ出さないこと・他の猫との接触を断つことです。

仔猫の健康管理

(出展:「あなたの愛猫のために」新潟市獣医師会)

生後1ヶ月

消化吸収の良い高品質の仔猫用フードを与えましょう。

トイレのしつけ開始。

生後2ヶ月

第1回混合ワクチン

親譲りの免疫の少ない仔猫は病気にかかり易くなります。

個々のワクチン接種については獣医師にご相談してください。

自由に遊ばせて、ものおじしない快活な仔猫に育てましょう

生後3ヶ月

第2回混合ワクチン

親譲りの免疫はほとんどなくなり病気にたいして無防備になります。

毛や爪の手入れになれさせましょう。ノミの発生に要注意!

生後6〜10ヶ月ころ

避妊・去勢手術

そろそろ発情が始まります。避妊・去勢はその前(4〜5ヶ月)から可能です。

体の発育に伴い仔猫用フードから成猫用フードへ切り替えましょう。

生後1〜7才ころ

混合ワクチン追加接種

健康を維持するためには、バランスのとれた食事と清潔な環境が大切です。

猫エイズ、猫白血病などの血液検査を受けましょう。

たいせつな家族をまもるために(猫編)」をご覧ください。

去勢・避妊手術

  • 最初の発情が来る前に避妊・去勢をすることで、女の子は子宮蓄膿症や乳腺腫瘍、糖尿病など、男の子は睾丸や前立腺・肛門周囲の病気予防につながります。
  • 生後4ヶ月〜6ヶ月がベストですが、早めに手術することで病気の発生を少なくすることができます。尚、オスで早く去勢手術をしすぎたから尿道の発育が悪くなって、尿道結石を起こしやすくなる・・・などと言う獣医師がいるようですが、医学的には正しくありません。去勢していない猫でも尿道結石になりますし、早期に去勢してもならない子は尿道結石を発症しません。なりやすい体質があるかないかと食事の影響が大です。
オスの去勢手術による効果 メスの避妊手術による効果
身体的効果 身体的効果
  • 排尿困難・排尿の異常
  • 攻撃性(「さかる」こと)
  • スプレー行為(トイレ以外で意識的に排尿する行動)
  • 睾丸の腫瘍
  • 前立腺の病気
  • 肛門周囲の腫瘍
  • 会陰ヘルニア
  • 皮膚病

これらの病気を予防し発生率が低下します。

  • 乳腺の腫瘍(老猫では乳癌がとても多い)
  • 子宮の病気(子宮蓄膿症や子宮癌は猫では少ない)
  • 卵巣の病気(卵巣癌は猫では少ない)
  • 皮膚病
  • 卵巣ホルモン失調による糖尿病

これらの病気を予防し発生率が低下します。また避妊手術を最初の発情前に行うことで、乳がんの発生をほとんど防ぐことができます。

大切な家族を守るために(猫編)

予防接種を受けましょう

3種混合ワクチン

年に1回、ワクチンを注射で追加接種して以下の伝染病を予防します。

追加接種を行う事でブースター効果が得られ、免疫力が強化されます。稀にワクチンにアレルギーを起こすネコもいます。そういう子は間隔をあけます。

  • 猫汎白血球減少症(パルボウィルス感染症)は致死率の高い伝染性疾患です。
    突然元気消失、嘔吐下痢で死亡してしまうことが知られています。
  • カリシウィルス感染症は、舌や口唇、口腔内に潰瘍を起こします。しつこい口内炎の原因の一つと考えられています。
  • ウィルス性鼻気管炎は伝染性の強い風邪の一種です。目ヤニ・鼻水・くしゃみ・咳が起こります。こじれると鼻炎症状が生涯続くケースもあります。

猫白血病ワクチン

  • 母猫から胎児へ感染したり、授乳を介して子猫へ感染する病気です。猫から別の猫へ伝染ることもあります。貧血や口内炎、リンパ腫などの腫瘍性疾患の原因となります。
    検査で感染の有無をチェックし、陰性の子はワクチンを接種して予防できます。

猫免疫不全ウィルス感染症(猫エイズ)の予防

一般に他の猫となめ合ったり、けんかで咬み合ったりして感染します。急激に発症することは少ないですが、貧血や口内炎、呼吸器感染症を生じやすく、カビ等に感染しやすくなったりします。長い期間発症せずに生涯を全うすることもあります。人には伝染りません。最近、有効なワクチンが世界に先駆けて日本で開発されました。

定期検査を受けましょう

半年に1回の、健康診断と定期検査をお勧めしています。

若いネコちゃんでお、聴診したりしますから、半年ごとに見せていただければと思います。当院おすすめの定期検診プログラムで病気の早期発見・治療ができることはもちろん、定期的に獣医師が検診していることで、飼い主さんが気づかない異変を発見できた例もあります。

ノミの予防をしましょう

4月頃から11月頃までの塗布剤やスプレー剤により、毎月予防していきます。

ノミはかゆみを行き起こすだけでなく、「ノミアレルギー性皮膚炎」の原因になったり、条虫を媒介したりします。ノミやダニは窓から侵入したり、外から持ち帰ってしまう場合もあり、油断できません。

外に出る猫ちゃんはもちろん、家の周辺に外猫が来たり、タヌキが通るような地域では普通にノミやダニが発生し寄生します。最近のノミはほとんどが猫ノミで、人や犬も吸血します。厄介な病原体をノミが運んで伝染すものと考えられています。月1回の塗り薬やスプレー剤で予防可能です。マナーとしてのノミ予防を、強く推奨いたします。

フィラリアの予防をしましょう

犬の病気と思われがちですが、猫も感染する寄生虫疾患です。蚊が媒介する寄生虫が心臓の中で悪さをします。蚊と野生動物との間で循環しており、環境的に消滅することはありません。猫のフィラリア症は犬に比べて診断が困難です。

実際、新潟県内では、比較的多くの症例が出ています。蚊が多い地域だとか、突然亡くなった猫が近所にいた、フィラリアの犬がいる地域なら、月1回の塗り薬による予防を考えていただきたいと思います。

食事のポイント

(出展:「あなたの愛猫のために」新潟市獣医師会)

猫に食事を与えるときには、猫は純粋な肉食動物であることと、気が向いたときに食事をする習性があることを考慮しなければなりません。

猫の食習慣は仔猫の時代に形成されます。猫は仔猫のときに与えられた食事を一生食べる傾向がみられ、また食事内容を変更するのがとても困難です。ですから、あまり嗜好性にこだわらず、バランスのとれた良質の食事を仔猫のうちから与えることが大切です。

良い食事を与えることで一生の健康が保障されるといっても過言ではありません。

ドライフードと缶詰フード

猫は本来は肉食動物で、人よりも多くのタンパク質を必要とします。猫の栄養学に基づいた高品質のキャットフードを与えましょう。

缶詰フードは嗜好性が高く、消化もよいのですが、原料がマグロだけやカツオだけからなる缶詰フードでは栄養的に十分とはいえません。栄養のバランスから言えば、さまざまな原料から作られている缶詰フードやドライフードが最良です。

ドライフードを与えるときには十分な水を常に用意しておくことを忘れないでください。

自由採食と定量定時採食

猫は本来、気ままに食事をする習性があります。フードが常に与えられている猫では少量ずつ食べ、自分で食事量をコントロールします。これは気まぐれな猫の習性によるもので、食事の嗜好性によるものではありません。

自由採食は飼い主の手間もいらず、十分に栄養を摂れることで理想的な方法ですが、なかには肥満という問題が起こることもあります。その場合は、1日量や食事時間を決めて与えることで解決します。

おしっこがでない!

猫にドライフードを与えると、トイレに行く回数が増えたり、尿に血液が混じったり、尿が詰まって出なくなるといわれていますが(特にオス猫に多く、猫の下部尿路疾患と呼ばれています)、ドライフードだけが悪者ではなく、ほかの原因(たとえば、水をあまり飲まない、オシッコを我慢する、餌に含まれるミネラルの量、尿の性状など)が重なって起こるのです。このようなときは獣医師の指示に従ってください。